11月17日に茨城県日立市で初めて開催されるフルマラソン大会「ひたちシーサイドマラソン」を盛り上げようと、地元宿泊事業者らがメヒカリなど地場産の食材を使ったあんかけ丼を考案し、大会メイン会場で販売する。試食会が7月31日、同市十王町伊師の国民宿舎「鵜の岬」で開かれ、関係者が提供に向けて出来栄えの確認やPR動画を撮影した。
丼は、食で同大会を応援しようと県ホテル旅館生活衛生同業組合日立支部の「シーサイドマラソンおもてなしチーム」で考案。県内一のご当地グルメを決める「シン・いばらきメシ総選挙」に同市があんかけ料理でエントリーすることにちなみ、あんかけ丼にした。
試食会は同支部や市観光物産協会、同マラソン実行委員会事務局の計12人が参加。PRのため調理や試食の様子を動画で撮影した。
丼は煮干しだしで炊いたご飯に久慈浜産のシラスを混ぜ、焼いた同浜産のメヒカリとゆでてだしを含ませた茂宮ハクサイをのせる。煮干しだしとしょうゆ、みりんで味付けしたとろみの強いあんをかけ、シラスとショウガをのせて完成だ。
試食した参加者からは「おいしい」「地元の特産品がたくさんのっていて良い」などと感想が上がった。
丼の名称は「HITACHI目光あんかけ丼」に決定。撮影したPR動画は8月中に同大会のホームページや会員制交流サイト(SNS)で公開する。大会当日は発着点となる市民運動公園(同市東成沢町)で販売する予定という。
同支部の渡辺正昌支部長は「県内外から来る人に喜んでもらえる食ができて手応えを感じる」と語った。
同チームリーダーの原田実能(みのう)さんは「ランナーや、到着を待つ家族・友人の皆さんにも味わってほしい。日立市の魅力を食を通じて発信したい」とした。